呆れた。 パチフィスタはきっと本気だ。 だけど、先程の剣術で見せた強さは嘘じゃない。 途中から俺は全力だったんだ。 本気で向かって行っても勝てなかった。 「サーティスは強くなると思うよ」 「そう思うか」 「うん。まあ、僕より強くはならないだろうけど」 「強くなってやるさ」 「ふうん。手加減してやらないよ?」 目を細めながらスッと立ち上がるパチフィスタ。 その手には短剣が握られている。 「望むところだ」 俺も立ち上がり、剣をパチフィスタへ向けた。