「今のが俺の気持ちだが……ハッキリ伝えた方が、いいか?」

「……」


ぶんぶんっと首を振ったサーシャは、俺の胸元に顔をうずめた。
それからぽつりと。


「伝わった」


そう言った。



「そうか。よかった」


ぎゅっとサーシャを抱き締める腕に力を込める。
細くて小さいその体は、すっぽりと俺の腕の中に収まっていた。


この笑顔を守る為なら、何でもする。
そう、俺は心に誓った。