奇跡事【完結】



パチフィスタ。不思議なヤツだった。
また会う事はあるのだろうか。


エレノアを知ってるのなら、少し聞いてみたい。
どういう人物なのか。


あんな嫌悪感丸出しだったんだ。
他の人が知らないエレノアを知っているのかもしれない。


また暗くなった洞窟内。
少し歩けばパチフィスタが言った通り、出口の明かりが奥に見えて来た。


妹が生きている。
早く会いたい。


どんな人物なのだろうか。
楽しみ、なのか。


一目、見たい。
それが一番近い気がした。


それから俺は洞窟を出ると、また東へと向かった。


気持ちが焦っていたのか。
俺は碌に食事も取らず、休息だって取らずに歩き続けた。

その所為だと思う。
倒れてしまったのは。


「……ん、」


ゆっくりと俺は目を開ける。
ぼんやりとする視界。微かに聞こえる音。

見た事のない天井が俺の目に飛び込んできて、ハッとして体を起こす。