「……揺らがないよ」 僕が失ったモノってのは。 僕にとってみたら、果てしなく大きなモノだったから。 それを奪った人物を、許せる筈なんてなかったんだ。 そう、言葉にした僕を見てパチフィスタは揺らがないと思ってくれたのか、小さく頷いた。 「……それじゃ、話すよ」 全てを知っても。 僕は、サーシャの敵を討つから。 そして、キョウ。 君を取り戻す。