「……っ、」
喉がカラカラに渇いて、声が出ない。
どう、カタラに言葉をかけていいのかわからない。
「……、腕を、切り落とせ。……ルーイ」
カタラは地面に額を付けながら、苦痛に歪んだ顔をこちらに向けてそう言った。
「……剣、なら俺の、腰に、ある」
「そんな、カタラの、腕が」
「俺、はもう、失う、モノ、……なんてない」
「……」
僕がこうして決断を迷っている間にも、カタラの腐食は進む。
じわりじわりと黒く、侵されていくその腕。
「時間、がない」
ゴクリと生唾を飲み込む。
震える手で、僕はカタラの腰にある剣に手を伸ばした。



