奇跡事【完結】



「……触るなよ、パチフィスタ」



僕の肩に触れようとしていたパチフィスタに、僕はそう冷たく言い捨てた。
それにその手が引っ込んでいく。


「……よくわかったね」

「……」


パチフィスタを見ていないのに、パチフィスタの一挙一動が手に取るようにわかる。
そのビジョンが勝手に頭に流れ込んできた。



どこからか。
……僕の心の奥底からか。


微かな光が漏れて、それは段々と強くなっている様な気がした。


ぽうっと僕の手が淡い光を放つ。
そして、全身を包んでいく。



「……こんな魔力、要らない」


それは、きっとマークおじさんが隠していたモノ。
どうして隠そうとしていたのか、それはわからないけど。

ひた隠しにしたモノ。


この膨大な魔力は。
どこに秘めてあったんだろう。


マークおじさん。
僕にこんな魔力があるのなら。……もっと早くに欲しかった。


そうしたら、マークおじさんも。
サーシャも、キョウも笑ってたのかな。