奇跡事【完結】



「……」


ツっと流れたその血を指で拭うと、サーティスは微笑む。


「俺を殺したいか?なら、俺を殺せ。
マークですら成し得なかったんだ」

「……」

「探していた。俺は俺を殺してくれる人物を」


殺してくれる、人物?
パチフィスタがサーティスは死にたいのに、死ねないと言っていた。

それに関係するのか?



「どうしたら、お前を殺せるんだ」

「キョウ!?」



その発言に僕は驚き、キョウの名前を口にするが、キョウは僕の言葉なんか聞いていない。
ただ、真っ直ぐにサーティスを睨みつけている。


サーティスしか、視界に入ってないようだった。