マヒアに戻った僕達。
そこにパチフィスタの姿はなかった。


どうやら、一人だけどこかへ行ってしまったらしい。



「驚くことばかりだったな」


空気が重い僕達にそう言ったカタラ。
コクリと頷き、サーシャが口を開く。


「色々信じられない事ばかりだよ。
私エレノアに……、もう一度会いに行きたい」

「……俺も、直接話を聞きたい」

「僕もだよ」



僕達、三人の気持ちは同じだった。
どんどんと明るみになっていく事実。
そのほぼ全てエレノアが関わっている。


どうして、こんなにもエレノアが関わっているのだろうか。



「そうだな。……だけど、今日はひとまず宿で休もう。
明日でも遅くはないだろう?」

「……」

「お前達は色々あって、疲れている筈だ。
少し体を休ませた方がいい」

「……わかった」



確かに、僕達は一気に衝撃的な事実を知って、心が追い付いていない。
体の疲労もピークに達していた。


こんな状態でエレノアに会っても、マトモに会話なんて出来ないかもしれない。