「それじゃあ、パチフィスタに会いに行こう」

「……」

「……ソアレは埋めてやろうな」



まだ涙をボロボロと流し、ソアレがいなくなった事を悲しむサーシャ。
その肩に手を置くと、カタラは優しく声をかけた。

サーシャはどうにか頷く。


カタラの案内でソアレを森の奥にあった見晴らしのいい場所に連れていくと、そこに埋めた。



「ここにはたくさんの思い出が詰まっている。
……ソアレは喜んでいるはずだ」

「うん。もっと色々おじさんの話、聞きたかったな」

「そうだね。俺も聞きたかった」

「僕もだよ。おじさんは強かっただろうから」

「……」


カノはただ黙って、景色を眺めていた。
僕はその横顔を盗み見る。


……。



“人を信じると、バカをみるのは自分。”