「きゃあああっ!!ソアレ!!」

「貴様!」


弾かれたようにカタラがサーティスに飛びかかるが、するりと攻撃を躱された。
すぐに振り返り、カタラはもう一発入れようと剣をサーティスに向けるが当たらない。


サーティスは一瞬で移動し、カタラの背後に立つと手で首を素早く打ちつける。
その衝撃でカタラは意識を失ってその場に倒れこんだ。



「カタラっ!!」


そう叫んだと同時に、キョウが攻撃態勢に入る。
魔法を使おうとキョウが手をスッと掲げたと同時に、サーティスがキョウの間合いに入り込んだ。



「……まだ力が足りないな」

「っ!?」


サーティスは一瞬で移動して、キョウの鳩尾に拳を入れた。
その圧で顔を歪めたキョウがしゃがみ込む。



「お前を殺すには惜しい。どうだ?俺の仲間になるのは」



サーティスはゆっくりと口角を上げて、キョウにそう言った。


「だ、れが…、おま、え…なんかの」


キョウは苦しそうな表情で、サーティスに返す。
サーティスはくくっと笑うとキョウの体を更に蹴りあげた。