奇跡事【完結】



「美味しそう!」


サーシャがそう言うと、「たくさんあるからおかわりしておくれ」とソアレが笑った。
それにサーシャは素直に喜んでいた。


それから、料理を食べ始める僕達をカタラが順番に紹介していく。


「ソアレ。こっちから、カノ、サーシャ、キョウ、ルーイだ。
……サーシャにキョウにルーイはケーラの生き残りだ」

「!!」


それに息を呑んだのはソアレだけじゃない。
僕達もだ。

口に料理を運んでいた手が止まる。



「……そうかい。この子達が。生き残りって事は」

「ああ。マークは死んだ。ケーラは跡形もない」

「……」

「マークについて色々教えてやって欲しい」


カタラがそう口にすると、ソアレはカタラの隣の椅子を引き静かに腰を下ろす。
それから僕達一人一人の顔をしっかりと見つめた。