「行こうか」
「僕達もマークおじさんの事聞きたいし」
「わかった」
キョウと僕の言葉にカタラが頷くと、僕達はマヒアの宿へと向かった。
宿を取り部屋に入るとやっと、僕は一息ついた。
「俺は先に休ませて貰う。お前達は食事でもして来い」
「僕も帰るよ。カタラに肩を貸してたからくったくた。疲れた~」
「悪かったな。助かったよ。パチフィスタ」
「傷さえ負ってなければ魔法で移動したのに」
「そう言うな。感謝している」
「んじゃ、帰るから」
しかめっ面をしたまま、パチフィスタはスッと手を上げると一瞬でその場から消え去った。
何度見ても、経験しても、人が一瞬で移動するのは慣れないな。
だから。
“それは大地に恵みをもたらし、崇められたわ。
でも、その魔力は段々と畏怖する対象となっていく。”
魔法を畏怖する対象に見てしまった人がいるのも、納得出来る。
ケーラ村を火の海にする力。
その一方でマヒアの村人に食べ物の恵みを与えてくれる力。



