春の朝。
起きるのがいつも登校時間ギリギリの私にしては
珍しく早起きをして、部屋の窓を開けた。
空を見上げる。
「今日も晴れだあ・・・」
太陽が、三分の一くらい顔を出していた。
光が眩しくて、思わず目を細める。
そう・・・君も、太陽みたいな人だった。
いつでも私にとっては眩しくて、輝いていて、太陽みたいに遠い・・・そんな存在。
明るい雰囲気でクラスメイトの人気を集めていた君と、
そんな君の後ろ姿をただ見つめているだけだった私の
関係が変わったのは・・・いつだったかな。
「もう忘れちゃった・・・」
小さく呟いて、ベッドに横になった。