地球の三角、宇宙の四角。

【まず、タイムトラベルについて】

不可能だと思う。実際自分が目の当たりにして、さらに今、平純一と対話をしてみても、タイムトラベルというのはありえないと思う。

時間というのは、まっすぐに流れている。それは、強制スクロールのシューティングゲームのように。

たとえばプレイ動画を巻き戻したところで、鑑賞することは出来ても干渉することは出来ない。
見たり思い出したりするだけ。その技術や概念が無い時代からすれば凄いことだとは思う。だけど、どれだけ技術が進んでも、どれだけ非常識が常識になっても、過去に行くことや未来に行くことも、仮に行けたとしても平純一のように過去に干渉して未来を変えるだなんて、そんなことは起こらないし、いや、起こって欲しくはない。

うん。
たとえば上から下にモノが落ちるような感じで時間が流れているとする。砂時計のように。

それを人間はひっくり返すことも出来るし、砂を持ち上げることも出来る。さらに上に投げることだって出来る。一番凄いことはそれらを“重力に逆らっている”と理解している点だ。

時間というのは実は右にも進むし、上にも進む。奥にだって進むし手前にだって来る。ただ、目に映るモノや感じるモノ、それらほとんどのモノに始まりがあって終わりがあるものばかりで、それを時間ということにしただけなんだ。その時間という概念を人類は長い時間絶対的なモノと決めつけてきたのさ。

重力というモノだって絶対的なモノで大きなチカラだと思うが、それに逆らうことが出来る。時間だって同じだ。感じ方や気のせいなんてもんじゃない。重力に対して立ち向かえるように時間にだって立ち向かうことが出来る。人間という奴は、なんでも出来るし何者にでもなれる。