戸惑いはあった。

昨日とは違ってカラダが妙に“かなくん”を受け入れている。電話だからだろうか? 昨日とは明らかに違う。

さおりんに、「え? 何? カレシだよ」というと、さおりんはびっくりして「はゆみカレシいたの?」なんて言う。

いるもいないも、知らないの? 庄谷課長だよと思い言葉が頭に浮かんだ瞬間に、頭がズキズキと痛み出す。

もしかしたら、庄谷課長との恋愛は、さおりんにすら話していない? とか、まさか。


さおりんは、いつから? 誰? と、せわしがない。

「実はね、さおりん」