「ほら、持ち上げてみる」
「はい」
半信半疑でそのポイントを片手で握り持ち上げると、ビックリするぐらい軽々と持ち上がった。こんなことってあるんだろうか?
「わぁ、かるい! 奇跡も魔法もあるんですね」
「ん?」と、幸村さんの目が大きくなった。
「いえ、なんでもないです。 よいしょ!」
高々とお持ちあげると幸村さんは口角をあげて笑った。
「持つところを変えただけなんですよねコレ」
「キノさんも重心の計算ぐらいは知らず知らずにやってるのよ
小説ばっかり読んでるから気がつかなかった?」
「小説?」また! なんでそれを!
「会社のパソコンというのはね、キノさん。つながってるんだよ」
「え?」
「うそ」
「ええ?」
「でも、半分ホント。キノさんの顔がクルクル変わるからさ、遠目でね。後ろから見た。
ソーシャルハック。いや、ショルダーハックかな。ごめんね」
あたしって、ほんとバカだと思いながら必死になって守衛の近くまで灰皿を運んだ。
持ちやすくはなったけど、そこそこ重たいモノは重たいですね。
「はい」
半信半疑でそのポイントを片手で握り持ち上げると、ビックリするぐらい軽々と持ち上がった。こんなことってあるんだろうか?
「わぁ、かるい! 奇跡も魔法もあるんですね」
「ん?」と、幸村さんの目が大きくなった。
「いえ、なんでもないです。 よいしょ!」
高々とお持ちあげると幸村さんは口角をあげて笑った。
「持つところを変えただけなんですよねコレ」
「キノさんも重心の計算ぐらいは知らず知らずにやってるのよ
小説ばっかり読んでるから気がつかなかった?」
「小説?」また! なんでそれを!
「会社のパソコンというのはね、キノさん。つながってるんだよ」
「え?」
「うそ」
「ええ?」
「でも、半分ホント。キノさんの顔がクルクル変わるからさ、遠目でね。後ろから見た。
ソーシャルハック。いや、ショルダーハックかな。ごめんね」
あたしって、ほんとバカだと思いながら必死になって守衛の近くまで灰皿を運んだ。
持ちやすくはなったけど、そこそこ重たいモノは重たいですね。



