病室に戻ってみると映美は1人で居て、手を繋いで連れ出すことにした。
ちょっとどうかしてると思いながら、外出の許可が取れた明日の昼から手術だからと嘘ばかり話している。
外に出て警備員とも話す。
車は少し離れた有料駐車場に移動させたとか偉そうに怒りながら言うもんだから、あの車は売りました。
そういって話を遮り自分の名刺を渡した。この名前を尋ねてきた人物に同じ説明をもう一回して下さいと1ターンで勝負を付けた。
手を繋いで歩いていると、急に手の体温が変わって顔つきが変わった。映美ではなくはゆみちゃんに変わっていた。
確かめるべく、顔をのぞき込んで
「なんか、いいよね、こういうの」と言ってはみたが何がいいのかよくわからない。声がうわずってる。
「そうですか?」
照れたようにして笑う。とても綺麗な顔に見えた。
はゆみちゃんは、前を歩くカップルを見ているようで、同じ方を見てみると金髪のホストとその後ろを歩く女の人がいた。
「ああゆうのがいいのですか?」と小声で聞かれた。
「ああいうのもいいですよ」と答えた。
別に他の誰がどうであるかなんて、どうでもよかった。本当にダメなものなんて、実際はあんまりない。何と比べるかだけだなんて考えていると繋いだ手は離れて、はゆみちゃんは立ち止まってしまった。
ああ、後ろを離れて歩くのだな、なんか不味いことを言ってしまったかなと一歩一歩と歩いて進んでいく、その一足ごとに、その距離が広がっていけば行くほど、どんどんと彼女への感情が高まっていった。その感情はどこからくるのか解らないが、だけど確信してしまう。
なんだかものすごく好きなんだなと。
あなたののことが好きだという感情が溢れて振り向くと、その人がいて、なんだか少し怒っている。
「なに怒ってるんだよ」
うれしい、やっと会えた。
近づくごとにウキウキと、距離が近づくごとに胸は高鳴っていった。
手を繋ぎ、歩き出すと服のことばかり気にしていた。
この辺に服屋なんか無いよなと思っていると
「どこにも行きたくない」
と言われた。
ちょっとどうかしてると思いながら、外出の許可が取れた明日の昼から手術だからと嘘ばかり話している。
外に出て警備員とも話す。
車は少し離れた有料駐車場に移動させたとか偉そうに怒りながら言うもんだから、あの車は売りました。
そういって話を遮り自分の名刺を渡した。この名前を尋ねてきた人物に同じ説明をもう一回して下さいと1ターンで勝負を付けた。
手を繋いで歩いていると、急に手の体温が変わって顔つきが変わった。映美ではなくはゆみちゃんに変わっていた。
確かめるべく、顔をのぞき込んで
「なんか、いいよね、こういうの」と言ってはみたが何がいいのかよくわからない。声がうわずってる。
「そうですか?」
照れたようにして笑う。とても綺麗な顔に見えた。
はゆみちゃんは、前を歩くカップルを見ているようで、同じ方を見てみると金髪のホストとその後ろを歩く女の人がいた。
「ああゆうのがいいのですか?」と小声で聞かれた。
「ああいうのもいいですよ」と答えた。
別に他の誰がどうであるかなんて、どうでもよかった。本当にダメなものなんて、実際はあんまりない。何と比べるかだけだなんて考えていると繋いだ手は離れて、はゆみちゃんは立ち止まってしまった。
ああ、後ろを離れて歩くのだな、なんか不味いことを言ってしまったかなと一歩一歩と歩いて進んでいく、その一足ごとに、その距離が広がっていけば行くほど、どんどんと彼女への感情が高まっていった。その感情はどこからくるのか解らないが、だけど確信してしまう。
なんだかものすごく好きなんだなと。
あなたののことが好きだという感情が溢れて振り向くと、その人がいて、なんだか少し怒っている。
「なに怒ってるんだよ」
うれしい、やっと会えた。
近づくごとにウキウキと、距離が近づくごとに胸は高鳴っていった。
手を繋ぎ、歩き出すと服のことばかり気にしていた。
この辺に服屋なんか無いよなと思っていると
「どこにも行きたくない」
と言われた。



