地球の三角、宇宙の四角。

ようじょ、おっぱい、ようじょ

おっぱいと心臓が高鳴った。

指先がふわふわくんに触れた時に胸の高鳴りは最高潮を迎え、頭をなでる頃には不覚にも身もだえをした。こんな人でゴメンナサイ。子犬とか子猫がかわいいと同じなのです。ほんとうです。それ以上の意味なのどないのですと誰に言い訳しているのか、そんな幸せに包まれていると奇声とともに廊下を走る音が聞こえてきた。


声のする方を見ると、おじいさんがホークを手に持ってわめきながらこっちに向かってくる。

こっちくんな。

こっちみんな。

幼女を守るべく抱きかかえるようにして老人を睨む。

手の振りに合わせて、しっかり握られたフォークがキラキラと光る。

こういうのって、

こういう患者さんには手にグローブとかつけてるもんなんじゃないの? 顔を見ると顔や首には目立った傷跡はなく、一時的な発作なのかどうか患者か部外者なのか、こっちに向かって来たときにはどうしたらいいのか、色んな事を考えるが身体は固まってしまっていて動けなかった。来て欲しくない。来るはずがない。

すると、そのまま映美の病室の中へと入っていった。

あわてて、追いかけるべく立ち上がった。

「はゆみぃ!」

だめだ、間にあわない。