地球の三角、宇宙の四角。

この瞳の奥に、熱心に元にいた世界に戻りたいと熱心に話す。僕が本当に好きな人が居る。

自分でもこの感情はどこから来るのかが分からない。とてつもなく可愛く見える瞬間というのがあって、そのぎゃくに“たいしたことないな”という瞬間もあったり、もともとそんなに映美に依存していたわけではなかったと言うことを知る。そして、熱心に、誠実な目で元に戻りたいと話す方のはゆみちゃんを愛おしく思う。これは離れようとする物への固執なのだろうか、そうじゃないとは思いたいが、そうだとしたら、僕の恋愛観なんていうものは、どうしてこうも単純なんだろうか。

はゆみが毎日を繰り返しているといった言葉、そんなこともあるかもしれない。今の僕はそう思う。

「どうしたの? 難しい顔して」

「ええ? ああ、なんでもない」

バシバシになってる髪の毛を梳く。ところどころで引っかかる。

「いたたた」

いつも毎日くりかえし見てきた。顔がそこにあった。

違和感だけを感じる。この人だけどこの人じゃないと頭の奥で感じる。

コレジャナイ感。

頭の中は、はゆみちゃんで一杯だった。