そのまま身体がひとりでに動いて、テーブルをひっくりがえす。全く意味がない。意味がないのは分かってる。でも、止められない。

大声を出しながら目に付くものをひっくりがえしたり、重そうなものを掴んでは投げつけたくなるのが止まらない。

考えて何かするという道とか壁はなく、思いつきとかそれよりも速い衝動というスピードで全身が沸騰していた。

「あっぶねぇ」という男の声、顔。

関口さんの笑顔。

蠢く黒い三体が私に向かってきた。