地球の三角、宇宙の四角。

寝癖の男は、淡々と会話をしながら私の方を見ている。

「はい、いますよ、目の前です。いいんすか? 直接接触」

行こうとかなくんは腕を引っ張るから少しだけよろめいた。

「はー。少し遅かったんじゃないですか? そうですね。はい。切りますー」

電話を切った男は顔写真付きのIDカードを見せてきた。

「いきなりこんなもん見せられても、わけわかんないよね」