地球の三角、宇宙の四角。

トイレになんか立つんじゃなかった。

トイレから帰ってきた私は非常に後悔をした。

カップルのテーブルは片づいており、コーヒーが二つしかなくて、男性は女性に無茶苦茶なことを言っていたので耳を疑った。

「リッコの為やったら、……どうやろな。チンコなくなってもいいと思う……ああ、ごめん。ちょっと考えさせて」

という。このセリフである。

どういうやりとりがあるとこういうセリフが生まれるのだろうか?

私がいない隙に一体何があったというのだろうか。

ウエイターが注文したものをタイミング良く持ってきたどさくさに「ちょっと」と、かなくんに声を掛けて店の外まで連れ出した。

困惑した顔を作りながら、いや、続きが聞きたいのかしぶしぶと立ち上がり店を出てから、なぜああなってるのかを聞くとかなくんはダイジェストでまとめだした。仕事が出来る奴だとは思ってはいたが非常に優秀である。

かなくんの話ではこんな感じだ。