光の射す方へ





「お腹、すかない?」



歩太が、私に話かけてきた。



時計を見ると、すでに2時を回っていた。



「あ〜、もうこんな時間なんだ〜。お腹すいたね〜。」



私は歩太に笑顔で返事をする。



「付き合ってもらったから、何か奢るよ。何、食べたい?」



「ほんとにっ!?じゃあ〜、オムライスが食べたいっ!」



私が、そう言うと、歩太は周りをキョロキョロと見渡した。


きっと、オムライスがおいてそうな店を探してる・・・。




「歩太!一本入った道に、おいしいオムライスのお店があるんだけど、そこへ行かない?」



私は、前に美月と行った、卵料理専門店を思い出した。



「じゃあ、そこに行こう。」




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