光の射す方へ





前半勤務が終えての食事休憩。



私は、久しぶりに歩太と一緒にバックルームにいた。




「歩太、今日は忙しいね・・・。」



話しかけても、歩太は無言のまま。



もう、戻れないかも知れない・・・。


歩太の閉ざしてしまった、心の扉を開けるのは、私には無理なのかもしれないね・・・。




私は、たまらなくなって、鞄から携帯を取り出し、訳もなくいじり始めた。




その時、歩太がこっちを見た。


私が握る、携帯を見ていた。




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