光の射す方へ




「リカ、次リカの歌、入れたよ!」



美月がそう言って、マイクを渡してきた。



「じゃあ、そろそろリカちゃん、歌いまぁ〜す!!」



私はそうマイクで叫ぶと、立ち上がった。


圭太が私の腕を掴むと、前へと引き出した。



圭太は、かなり酔っている。



歩太にも、楽しんで欲しかったし、今日が、みんなと歩太が仲良くなるキッカケになって欲しかった。



私は最高にテンションを上げて、歌い始めた。



「イェーイ!リカちゃん最高!!」




みんなが、応える様に盛り上がってくれる。



私は、曲の間奏になると、歩太の腕を掴んで、前へ連れてきた。



歩太はびっくりしながらも、少し笑ってくれた。





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