光の射す方へ




私の食事が運ばれて、10分が過ぎても、歩太の従食が出来上がったという声がかからない・・・。



「遅いね〜?私、ちょっと見てくるよ!」



私が席を立ち、ホールに向かおうとすると、



「頼んでないから・・・。」



突然、後ろから歩太の声が聞こえた。



びっくりして振り返ると、まっすぐ歩太と目が合った。




その目を見た瞬間、



私は全てを悟った。



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