「・・・リカっ!」
歩太は、震える声で私の名前を呼ぶと、ゆっくりと近づいてきた・・・。
美月はそのまま、病室を出て行った。
「歩太・・・」
そして、歩太は、抱きしめてくれた・・・。
お腹の子を、気づかいながら、
ゆっくりと、きつく抱きしめてくれた。
「リカ、ごめん・・・。ホントにごめん。」
歩太は、肩を震わせ、隠す事なく涙を流した。
「歩太・・・」
「俺が守るから。リカが守ってくれた命、これからは、俺が守るから・・・。
リカも、子供も、絶対に俺が守るから。」
歩太・・・ホントに?
「・・・いいの?」
歩太は、私の体を引き離し、まっすぐ目を見た。
そして、右手で私の手を握り、左手を私のお腹に置いた。
.


