光の射す方へ




久しぶりに、歩太への想いを、口にした。


歩太を愛してる・・・




「これから、どうするんですか?」


郁美の言葉に、現実に引き戻される・・・



「働けるうちは、働くよ。もうすぐ、バレちゃうかもね・・・

でも、頑張んないとっ!!

ママになるんだもんっ!!しっかりしなきゃね!」




私は、精一杯の笑顔で、答えた。





でも、本当は不安で仕方なかった・・・



私はちゃんと、この命を守れるんだろうか・・・?



生まれてくる事を、この子は望んでいるのだろうか・・・?



不安な気持ちを抱えたまま、元気に産んであげる事が出来るのだろうか・・・。




だんだん変わっていく体と、頼れる人のいない環境が、私をさらに不安にさせる。




でも私には、この子しかいない・・・



この子を守れるのは、私しかいないんだ・・・




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