光の射す方へ



これ以上、歩太に話かける事は出来なかった。



しばらくすると、なかなか戻らない私の様子を見に、美月がやって来た。



「何だ、リカ着替え終わってんじゃん!こっちおいでよ!」


美月は、私の腕を引いて店の方へと歩いていく。


私は、とっさに歩太に声をかけた。


「宝来くん、もう開店作業始まるから、一緒に行こう?」




このまま、歩太を1人にしておきたくなかった・・・。




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