光の射す方へ


バックルームに行くと、歩太は着替えを済ませて、1人で座って居た。



私は、そんな歩太の姿を見た瞬間、胸の奥が痛み出すのを感じた。



「宝来くん、着替えたなら、向こうでみんなと話したら?」



「・・・。」



私はそのまま、更衣室へ行き、自分も制服へと着替えた。



着替えを済ませて、更衣室を出ても、歩太はまだ、1人でいる。



「宝来くん、あっち行かない?」



歩太は何も言わない。



私は、そっと歩太の向かいのイスに座った。





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