「申し訳ありませんお嬢様。以後気をつけます。」

 剣斗……そのセリフ、何回目じゃい!

 10回は聞いたぞ!

「そんなんいって、三分経ったら忘れてるじゃない!」

「そうですか?…でも、本当にヤバかったですよ?例えるなら……魔女ですかね?」

 貴様……。

 なに早速毒はいてやがる!

 記録を大幅に更新して30秒だそ?!

「剣斗…。今度毒はいたら……ヤっちゃうぞ☆」

「……お嬢様…。怖いです………。そしてある意味恐ろしい………。」

 剣斗は私が雪姫だってことを知っている。

 剣斗が来たのはちょうど私が雪姫と名乗り始めた頃だから。

 毒舌が気になるけど、私が信頼できる人。

「うふふ……。じゃあ毒はかないようにね?」

 不適な笑みを浮かべてみる。

 だが、帰ってきた言葉は。

「無理かもです。」

 ちっ、やっぱり無理か。

 やっぱり剣斗はビビらないね。