リビングに戻り、結奈はダンボールを机の上に置いた。

「なんだろ~ね?」

「とりあえず開けてみるか。」

 カッターでガムテープを切ってふたを開ける。

 すると、中にはさらにダンボール箱が。

「は?」

「ま、まぁ開けてみようよ。」

 またふたを開ける。

 またまたダンボール箱が。

「あらら……。」

「……開けるぞ。」

 ふたを開ける。

 また箱が出てきたが、今度はダンボールではなく、正方形のプラスチックでできた箱だ。

「なんだろね?開けさせて~。」

「あぁ…。」

 結奈に箱を渡す。

 結奈が箱に手をかけた。

「じゃあ開けるよ。」

「あぁ」

 ─パカッ……

 箱を開けて出てきたものは……

「きゃあーー!」

「うわっ!」

 あまりの衝撃に、一瞬何が起こったか分からなかった。

「び、びっくりした……。もう!お母さんたら!びっくり箱なんて送ってこないでよ!」

 そう……。

 ふたを開けたらバネのついたピエロが飛び出てきた。

 おばさん……やることが幼稚です……。

「お母さんめ!やることが幼稚なのよ!」

 結奈も同じこと考えてたみたいだ。