リビングについてドアを開けると、部屋の真ん中に大きなダンボールが置いてあった。

 なんだろ?

 近寄ってみると、ダンボールの上には一枚の封筒があり、その中にはお母さんから、私と竜也宛ての手紙が入っていた。


  結奈と竜也君へ

 こんなことになってごめんね~

 でも、結奈と竜也君のためだからね♪

 そして、追加の発表で~す

 実はね、旅行の期間、3ヶ月になっちゃって

 しばらく帰ってこれないのよ

 だから二人仲良く同居してね♥

 このダンボールには竜也君の部屋から持ってきた小物が入ってるから、竜也君がいいように部屋に置いてね♪

 お金は金庫に入れといたから好きに使ってね♪(全部は使っちゃダメよ~)

 竜也君の部屋は結奈の部屋の隣だからヨロシクね♥

 じゃあ楽しんできま~す♪

          お母さんより  』

 お母さーーーーーん!

 何考えてんのよ!

 3ヶ月?

 長いわ!

 どこに行くのよ!

 しかも部屋が隣?!

 馬鹿か!

「なんて書いてた?」

 竜也が私の頭の上から手紙を覗いてきた。

 ……その仕草、可愛い……/////

 って!

 そんなん気にしてる場合じゃなーーーい!

「……うっわぁ……マジか……。」

 やっぱりそんな反応するよね……。

「勝手すぎるよ……。」

「…仕方ねぇよ、俺の母さんもいるんだし。」

 そんなこと言ったって……

 お母さん、私はイヤミにしか感じませんよ。

「とりあえず荷物おこうぜ。結奈の部屋の隣ってどこ?」

「うん……こっち…。」

 仕方ないので諦めます。

 なので素直に竜也を案内します。