「ゆーーーーなーーーー!」

 と言って、抱きしめてきた、私の親友の藤堂ユリ。

 身長が高くて、めちゃめちゃ可愛いし、性格いいし、成績もいいし、言うことなし!

 とにかく完璧なの。

「結奈、おはよ!」

「うん、おはよ。」

 そういってにっこり微笑むと、周りにいた人たちは顔を真っ赤にして騒いでいた。

「結奈、今日もすごいね?」

「そだねぇ……。」

 確かに毎日、よくあきないなぁって思うよ。

 何がおもしろくて私を見るのか……。

 そんなことを話していると、

「ユリさんいいな~、結奈様と仲良くて、うらやまし~。」

「確かに、いいな~。」

 そんな事をみんなが口々に言う。

 みんなとも仲良いとおもうんだけど……。




 そんなことを考えてると、また別の悲鳴が聞こえた。

「桃山君だ~!」