「ねぇ。聞いてる?」

「え?」

 結奈の顔に集中しすぎて話聞いてなかった。

 怒るか?

「も~。100%聞いてなかったでしょ?」

「うっ……は、い……。」

 うわ~~~。

 ガチでやべぇな。

「久しぶりに声かけたのにひどいよ~~。」

 そういって結奈は俺を睨んだ。

 だけど俺が思ったこと……。

 めっちゃ可愛い……。

「そ、そんなに見ないでよ……///」

 結奈が顔を真っ赤にして見てくる。

「そ、そういえば、何かあったのか?」

 これ以上見られたら俺も真っ赤になるかもしれないので、そう結奈にいった。

 俺赤くねぇよな?

「あっ、そうだった。えっとねぇ、先生が理科室から授業に使うプリント、はこんどけって。」

「は?何で俺?」

 別に俺じゃなくてもいいんじゃね?

「何でって……、日直だから?」

 だから?って……。

 俺が聞いてんのに……。

 まっいっか。

 可愛いし…♪

「ん。じゃ行くぞ。」

 結奈のファンの奴らの視線が痛いし、なぜか、ほとんどの女が俺を睨んでいた。

 普通は男が睨むんじゃね?

 この場合は……。