「まぁ、そこに突っ立ってるのもなんだから、座れよ。」

 す、座れよっていわれても……どこに?

 竜也の部屋、広いくせに、ソファーとかないんだもん。

 椅子があるとしても、勉強机の椅子だし……。

 私がどこに座ればいいか、考えているときだった。

 ダダダダダダッ─────……

 ……なんだこの音、近づいてくる。

「ゆ~な~ちゃーーーーーん!」

 !!!!

 バンッ!

 ガンッ!

「い゛っ……!」

 あっ。

「結奈ちゃん、竜也、話があるの!」

 おばさん……。

「ん?竜也、そんなところで何頭抱えてるの?何かお悩み中?」

 おばさん……竜也はお悩み中ではなくて、おばさんがドアを勢いよく開けたので、竜也の頭に直撃して、すごい音がしたからです……。

 そうとは知らないおばさんは話を始めた。

「明日うちでパーティーすることになったの。結奈ちゃんのお母さんも来るから明日、よろしくね!」