「ったく、結奈~明らかに動揺して言うんじゃない!」

 さすが親友。

 やはりばれたか。

「ん~~~、ごめんなさい。」

 頭を下げて謝ると、

「むーーーー、今日はこのくらいで許してあげる。でも、今度からは気をつけなよーーー。」

「ユリありがとーーー。今度なんでもおごってあげるーーー。」

 そういうとユリは、目を輝かせて、

「何でもいいの?!じゃあさっ今度、駅前のアイス食べにいこうよ!」

 そういえば、このまえ駅前にアイス屋さん出来たんだっけ?

「うん。いいよ!ダブルでも、トリプルでもおごるよ!」

「嘘ーーーー!やったーーー。」

 どうやらユリの機嫌は直ったようだ。

 よしっ。

 とりあえず一件落着。

 ……キーンコーンカーンコーン……。

 チャイムと同時にみんなが席について、HRが始まった…。