ましゅまろハート

今日はまだ

美波さんに会ってない。


せめて放課後、

今、一目でもいいから

会いたい。


見慣れた小さなパン屋のような

購買部のドアを開け、

俺はすぐさま辺りを見渡した。


「……あれ?」


店の奥の方をまわっても、

いつも品出しをしている

通路にも、

レジや店の裏に通じる

ドアの側にも、

美波さんの姿がない。


こんな事は入学してから初めてだ。


ここにくれば

いつも美波さんは笑顔で

迎えてくれた。


なのに、その輝く笑顔がない。


俺は思い切って、

レジで退屈そうに

欠伸をしているオバサンに訊ねた。