「おはよー。」次第に皆がバスに乗り込んでくる。
あれ、こんな人いたっけ?て人がちょっといたけど。
適当にみんなあいさつしながら顔を思い出していく。名前分かんないから意味無いけど。
「おはよー.....ねえ!ヒナ!あんな人いたっけ?!」
「え?ああ、水谷くんでしょ?ミサキ名前同じクラスの人の名前くらい覚えなよー。」
「あ、うん。」
「ミサキがそうやって聞いてくるの珍しいよね?いつも人の名前覚えたりしようとしないじゃん。」
「そうだっけ?」
いや、確かにその通りなんだけど。
水谷くんか.....身長が他の男子に比べてすごく高くて、前髪が目にかかるくらい伸びてた。
かっこ良かったな、何て思いながらも口には出さない。
宿泊のしおりをパラパラとめくり水谷くんの名前を探す。
水谷......光輝。光輝って言うんだ。
てか、オリエンテーションの班一緒だ。
