「綺麗・・・。」 なんて呟く、優姫を見ながら 君のほうが絶対綺麗だと思う俺は病気だろうか。 『優姫、さっきも言ったけれど、 ・・・・。誕生日おめでとう。』 「・・・。あ、りがとぅ。」 今年は君が16になる誕生日。 それはいつもよりずっと特別な年。 この日に生まれてきてくれた君のために、 俺は君のための薔薇を贈ろう。 それをそっと差し出せば、「嬉しい」と頬を伝う涙。 「白い薔薇ばっかり。」 『誕生花でしょ?』 「・・。知ってたの?」 勿論、君のことなら君より知っている自信があるよ。