この子を放したくない。
それは昔も今も、
そしてこれからもずっと変わらないだろう。
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『彗様、学校に到着いたしました。』
『ああ。』
ドアを開けて、ぱっぱと出る。
「ありがとうございます!英【はなぶさ】さん!」
『いえ、いってらっしゃいませ優姫様』
少し喋ってるくらいで、
運転係にまで妬く俺って重症だろうか・・・。
もう、俺だけ見ていればいいのに。
どうしようもないくらい君が恋しいのに。
「彗、行こう?」
『ちょっと、こっち来て。』
そう言って、優姫の手を引いて歩く。

