ピピッピピッ・・・
頭上で朝だということを告げる大っ嫌いな音が鳴り響く
私は手を伸ばし音を止めた 私はだるい体を起こすことができず布団にくるまっていた
しばらくすると部屋にノックがかかりお母さんが入ってきた
「夢加ー起きなさい!!!何時だと思ってるの!?」
お母さんのその言葉で時計に目をやるその瞬間睡魔に取りつかれていた私は一瞬の内に目が覚めた。
「やばっ!!もう7時30分じゃん!!!遅刻するー」
ベットから飛び起きて制服を着替えだすお母さんの方からはため息が聞こえてくる
制服に着替え鞄に乱暴に教科書を入れ洗面所へと急ぐ。洗顔と歯磨きを終えリビングへと走った。机には焼かれた食パンが置いてありその食パンを口に挟み自転車の元へ行きまたがった
「行ってきま~す」
私はペダルを高速回転させながら学校へと急いだ・・・。
                 


キーンコーンカーンコーン・・・。
学校のチャイムと同時に教室に足を踏み入れた
「おお!夢加おっは~今日もぎりぎりだね!!」
その声の方を向くとそこには立花楓が立っていた
「おはよぉ~今日こそダメだと思った~」
安堵のため息をつきながら自分の席につく私の席は窓側の一番後ろの端っこで先生に一番目につかない席でけっこう気に入っていた
ガラッ  扉が開く音が聞こえ生徒達はそそくさと自分の席へと急ぐ。
「みんなおっはよぉ~」
扉の向こうにはうちのクラスの担任飯島穂乃花がいた。うちの担任はバカ元気ということで有名でクラス替えの時はできれば担任にはなってほしくなかったが願いはかなわず担任になってしまった、でも接してみると他の先生より親しみやすく今になれば担任で良かったと思う。
「あれ?みんなテンション低いぞ~」
「先生が高すぎるんでしょ!!!」
先生につっこみを入れた男子は柊渉っていってクラスのムードメーカーみたいな存在で誰にでも優しくて私は彼のそんなところに惹かれていた。