『嘘を付いて下さい!と言うよりも、否定して下さい!あなたの為なんです。』
『あなたの為?それ、何?俺は、否定するつもりはないよ。否定する理由がない。そんなに、迷惑?』
彼の為の返答。
『め…迷惑です。ずっと…迷惑でした。』
目を見ない。
顔を見ない。
『俺の目を見て、言ってくれる?』
目を見つめる。
『迷惑…です!』
『迷惑だと思ってるんだよね?それなのに、どうして…目が潤んでる訳?』
『えっ!?』
瞼を閉じると、
頬に伝わる涙。
『その涙は、何?』
流れる涙を拭う。
ナゼ!?
『その涙が、亜里沙の気持ちじゃない?亜里沙が、嘘付いていたって!事!?』
『わ…私が、嘘を?嘘なんて…本当に、迷惑なんです。迷惑…な…何で、私の中に入って来ようとするんですか!?どうして…思い出させようとするんですか!?もう、側に居て貰わなくても良いです!側に来ないで下さい。出てって下さい!』
布団を被る亜里沙を見つめた後、
顔を伏せ椅子から立ち上がり静かに出る。
布団から顔を出し、
『これで、良いんだよね?彼の為に…』
涙目。
呟く。


