エガオノホシ





『分かりません。こんな夜景が綺麗な素敵な場所に、私を連れて来たら…この夜景が、霞みます。後悔するはずです。ナゼ!?私を?』







『お前って…いつも、そうなの?自分に対して、否定的。おまけに、この夜景を見てのあの笑顔は…本物?偽物?』







問いを聞き、
彼を見る。







『えっ!?』







『本物?それとも…偽物?もし、偽物なら…お前から笑顔を奪ったのは…誰?』







笑顔を奪った?


黙り込む。







『誰が、奪った?偽物の笑顔見せて…心が晴れる?』







心が晴れる事はなかった。


今も…そう。





あの日から変わった。


本物⇒偽物



思い出すのも、
辛い。







「誰が、奪った!!」
ではなく…


自ら消した。