『さぁ~教えて』
その時、
担任から引き止められる。
『すまないが…ちょっと、手伝ってくれないかな?』
『お断り!』
『断らないでくれよ!少しだけ。すぐ、終わる。1人、手伝って欲しい。』
『私が、手伝います。明日、話そう。良い?』
友達は、
じーっと見つめ小さく頷く。
『じゃぁ~明日。絶対だよ!バイバイ!!』
手を振り、
その場から離れた。
『悪かったな。じゃぁ~早速、頼む。』
図書室。
担任から渡された用紙には、
タイトルが書かれていた。
『そこに書かれているタイトルを探して欲しい。見付けたら、ここに置いて!運ぶ時も、手伝ってくれないかな?』
『はい。』
タイトルを探す。
用紙に書かれてあるタイトル5冊。
図書室は、
静か。
静かな空間。
1冊見つける度に、
机に置く。
2冊…3冊…4冊…
最後の5冊目を見つけた時は、
もう外は真っ暗。


