エガオノホシ





『最初は、全く気付かなかった。でも、段々と…「どこかで、会ってる!?」って!思うようになって、やっと思い出したの!けど、言えなかった。私には、権利がないから。ごめん。黙ってて…』







真純の言う通り。



権利、
持っていない。







『権利なんて関係ないわよ!教えてくれていたら、こんな事にはならなかったはずよ』







『そうよ全部、あんたが悪い』







責められる女子生徒。







『黙れ俺達以外、知っている者は居ないはず何で、知ってる?』







『事故現場に…居たの!反対側の…要するに、亜里沙側。ほんの少し離れた場所で、目撃しちゃった。事故が、目の前で起きるなんて誰も思わない。反対側に、駆け寄った。携帯から119番にかけて、住所と状況を説明する人。事故を起こした犯人が逃げないようにしている人達。110番にかけて、状況を説明している人。そんな凄い状態の中に、ゆっくりと歩み寄る女子が居たの!倒れている男子の方に近付き、名前を呼び続けて…泣きながら…周りの人達は、見てられないと言う感じで。私も、その1人。その場に座り、心あらずって!そんな状態だった。彼が、運ばれた事さえ気付かない。警察官の呼び掛けにも…無反応。まさか!?亡くなったなんて思わなかった。亜里沙の事、気付かなきゃいけなかったのに…亜里沙が、ずっと抱えていた事も!亜里沙、ごめんね。』







気付かないといけないのに。

問われ責められる亜里沙を助けないといけなかったのに。



権利がないだけで…。
見てるしか出来なかった後悔。







『私の方こそ、ごめんね。我慢させちゃったね。みっともない姿を見せちゃって…彼氏しか見てなくて…周りが見えてなくて…気付いたその時からずっと、黙ってたせいで辛かったはず。ごめんね。』