エガオノホシ





『そうじゃない。皆が、信じてくれないって!分かってる。それでも、知って貰いたい。壁を作り遠ざけてきた私に、ある男子生徒が話しかけて来た。何度も何度も。無視しても、突き放すように言葉を発しても…。幾度となく何度も話しかけ、その諦めない姿に負けてしまった。徐々に、会話をするようになり…いつの間にか!?側に居たい気持ちと安心感が込み上げてきて、自然に付き合うようになったの!デートの待ち合わせ場所を、私が決めた…』







言葉がつまる。





脳裏。





目の前で。
目の前で…要は…。



自然に涙が!







『もう、話さなくても良い。』







『う…ううん。だい…大丈夫。待ち合わせ場所を、私が決めた。遅れないように、早めに出て…来るのを、待ってたんだ。信号が赤で、彼の姿を見て嬉しくて手を振って。信号が青に変わって、私も近付いて迎えに出た時に…目の前から彼の姿が消えた。』







一瞬の出来事。







『突然!彼の姿が消えた時に、周りが騒がしくなって…我に返った私が見たのは、道路で倒れている彼の姿。少し離れた場所には、車を囲み逃げないようにする数人の男性達。何が起きたのか!?分からなかった。ゆっくりと近付き彼の側に。声を掛けても…声を掛けても、何度も何度も…でも、目を覚まさなかった。返事もしてくれない。救急車に運ばれた事にも全く気付かないぐらい…』







頑張って、
あの日の出来事を話す。





涙が止まらない。





引き寄せ抱きしめる理。