『アイツの裏顔に、気付いたんだな。真純、お前の顔を見たら泣くんじゃないか!?』
『私が、先に泣いちゃうかもしれない。私って!迷惑じゃない?』
『迷惑?』
じーっと。
言葉が出て来ない。
『問い掛けておきながら、言葉が出て来ない?俺を、試した?』
『試した訳じゃない!心配かけるような私じゃぁ~この先、迷惑じゃないかな?って!思っただけ。疲れるんじゃないかな?って…』
『心配事が増えれば、お前と考え、お前を守れるだろ!?恋人同士だったら、心配事なんて全くないって!そんなのあるはずがないよ。絶対に!心配する度に疲れてたら、一緒には居られない。心配事があれば、1人で考えるんじゃなくて俺に打ち明けろよ。1人で抱える事はない。小さな心配事でも、必ず。お前には、俺が居る。』
微笑む。
『ありがとう。何か…側に誰かが居るって!凄く、良いね。いつの間にか!?1人になって…友達と一緒の時とは違う寂しさがあって…でも、今は…』
『今は?』
じーっと。
『寂しくない。幸せ…だよ。』
赤面。
照れ。


