一瞬、
チラ見。
『お前には、関係ない。』
校門の方に歩み寄り、
女子達に囲まれた。
彼に見られた時、
目を背けてしまった。
これからも、
何もなかった事にするしかない。
校門へ。
下駄箱に向かい、
履き替えようと開け封筒が!
手に取り、
封筒を開き便箋を見て鞄にしまう。
『どうしたの?』
『何でもない。行こう!』
便箋に書かれている内容は、
口に出せない。
悪口に近い。
それ以上かもしれない。
殆どが、
男子からが多い。
誰にも言えない。
誰にも見せれない。
友達にも。
教室に到着。
自分の席に歩み寄り、
椅子に座る。
周りが見ていない事を確認した後、
封筒の中に便箋を仕舞い込み鞄の中に入れた時に1人の女子が近付いてきた。
『おはよう。ちょっと、頼みたい事があるんだけど…良いかな?』
『うん。何?』
『今日の掃除当番、頼めない?久々のデートなのよ。お願い!』
『良いよ。』


