目を覚ます。
寝顔が目の前に。
微笑みながら、
髪を優しく撫でる。
昨日の出来事。
両思い。
赤い糸が結ぶ。
カーテンから朝日の光が差す。
今日から本当の2人の関係が始まる。
堂々と…。
亜里沙の寝顔を見つめ、
優しく抱きしめる。
胸の中で、
安心しきって気持ち良さそうに。
亜里沙が、
何気に抱きしめ返すと…
「この体勢は、ヤバイかも。」
胸に当たるある物。
ドキッ
『亜里沙…亜里沙…』
小声で、
呟き強く抱きしめる。
『お…理?』
『起こしたよな!ご…ごめん。』
『ど…どうしたの?』
『な…何でも…只…確認したかっただけ。って!言うか!?確かめたかった。隣に眠る亜里沙が幻じゃないか!?と…それで…』
照れくさそうに。
『幻じゃなかったでしょ!?』


